1、SEOと広告って何が違うの?
2、SEOと広告のメリット・デメリット
3、SEOと広告の使い分け方
4、リスティング広告の種類
∟Googleのリスティング広告 Google AdWords(グーグル・アドワーズ)
∟Yahooのリスティング広告 Yahoo!プロモーション広告
5、リスティング広告で出来ること
6、まとめ
1、SEOと広告って何が違うの?
SEOは「低コストの長期戦」 広告は「高コストの短期戦」という分かりやすい構図で成り立っています。
SEOとは自然検索枠
対象キーワードを設定して不特定多数に提示します。中長期的な対策となる上、順位を確約できないので地道にコツコツ、サイトの見直しを重ねて育てていく必要があります。
広告とは有料広告枠
通称リスティング広告と言われます。お金を払えば必ず指定の広告枠に表示されます。
1クリック課金制で、検索して最初に分かりやすく「広告」と記載されます。
2、SEOと広告のメリット・デメリット
では、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
比較項目として「即効性」「継続性」「費用対効果」「コントロール性」に分けてみます。
【SEO】
即効性△・・・上位表示まで時間がかかる
継続性〇・・・サイトを公開してクローラー巡回が続く限りは永続的
費用対効果〇・・・ハマれば低コストで安定した流入数の獲得が可能
コントロール性✕・・・検索順位の変動は、クローラー判断
クリック率〇・・・一目で興味を持ったユーザーがいれば、ほぼ確実にクリックされる
【リスティング広告】
即効性〇・・・お金を払えばすぐに表示される
継続性✕・・・期間は有限
費用対効果△・・・キーワードによっては競合性が高い
コントロール性〇・・・費用を上乗せすれば、上位表示は可能
クリック率✕・・・「広告」と分かる表示になるためユーザーが警戒する傾向あり
こんな感じです。
SEOもリスティング広告も、集客する点では目的に変わりありません。
ポイント1:即効性
SEO:時間がかかる
リスティング広告:すぐに集客できる
SEOは、検索キーワードの傾向や競合調査など対策するための下準備に時間がかかります。また公開しているサイト内のGoogle評価がイマイチであれば、検索流入を得るまでに中長期間かかるとされています。
リスティング広告は、検索キーワードと広告費の設定をして、お金を払うだけで対象とするターゲットに対して、目立つ場所にテキスト広告を表示させることが出来ます。
短期間でアプローチすることが可能です。
ポイント2:費用
SEO:低コスト
リスティング広告:高コスト
SEOは、知識があれば自社でも取り組むことができます。
コツコツした地道な作業になりますが、サイト構造の見直しやGoogleアナリティクスの無料分析ツールなどを駆使して、ある程度の対策が可能です。
リスティング広告は、基本的に1クリック課金制なので、ユーザーが広告をクリックする度にコストがかかります。
常に一定の効果を得られる代わりに、運用コストが大きいことが特徴です。
ポイント3:クリック率
SEO:高い
リスティング広告:低い
SEOは、検索順位が上がるまでに時間がかかる代わりに、一度Googleに評価されて上位に位置するようになれば、流入アクセス数が安定するようになります。
つまり、ユーザーからもGoogleからも、認知度や信頼度によって変動する仕組みです。
リスティング広告は、テキスト広告で目立つ位置には掲載されますが、「広告」といった表記が分かりやすく表示されるため、ユーザーからは敬遠される傾向にあることが理由です。
3、SEOと広告の使い分け方
使い分ける際には、誰に何を売るのか、検索需要はどれくらいなのか、などを考えるといいでしょう。
売る商品が認知度が低い場合は、そもそも検索されないので広告に出稿する必要がありますし、キーワードの競合性が高い場合は広告料がかかる場合にリスキーなので、SEOで狙っていきます。
【例】
■SEOが効果的なケース
・検索キーワードの需要が高い
・認知度が高い
・中長期的にサイトを育てようとしている
・サイトの構成内容がしっかりしている
・ユーザーからの評価が高い
・クローラーの巡回が複数回行われている
■リスティング広告が効果的なケース
・短期間のキャンペーンなどを宣伝、集客したいとき
・ウェブ集客が芳しくない
・新規サイトやページを新たに立ち上げたとき
・一定期間、集客の様子見したいとき
などです。
大手企業やショッピングサイトなどは、これらを同時に実施することもあるようです。
4、リスティング広告の種類
リスティングとは元来、検索キーワードに応じて検索結果に表示される広告を意味します。
別名「検索連動型広告」や「PPC広告」とも呼ばれ、1クリック課金制となっています。
近年のGoogleのアップデートにより「広告」というタイトルが強調されるようになり、ユーザーが敬遠する傾向にありますが、SEOによる検索順位の変動による順位上昇を末よりはるかに即効性があり、ユーザーの目につきやすいと言えます。
リスティング広告を出稿できる検索エンジンの代表が「Google」と「Yahoo」です。
日本ではGoogle6割、Yahoo3割の利用率とされており、合わせて9割のシェアを占めています。
リスティング広告は、GoogleとYahhooに行えばOKです。
∟Googleのリスティング広告:Google AdWords(グーグル・アドワーズ)
アドワーズで出稿した広告は、Google検索結果のほかに「Goo」「ライブドア」「BIGLOBE」など提携サイトにも掲載されます。
∟Yahooのリスティング広告:Yahoo!プロモーション広告
Yahooで出稿した広告は、Yahoo!検索に加え、「Yahoo! JAPAN」「Bing」「Ameba」「@nifty」「excite」などの提携サイトでも掲載されます。
5、リスティング広告で出来ること
①広告文の作成
リスティング広告を出稿する際は、広告文の設定が出来ます。
ユーザーが欲している情報を想定しながら、ユーザーにとって興味を持てる広告文を作成しましょう。
広告文には、文字数の制限があるので作成の際は確認しておくとよいですね。
・タイトル:15文字まで
・説明文:19文字 2行まで
・表示URL:29文字まで
・リンク先URL:1024文字まで
②効果測定
リスティング広告は、「広告の表示回数」「クリックされた回数」「かかった費用」「費用対効果」など、データの収集が可能です。データを分析しながらより効果的な運用をしていきましょう。
6、まとめ
どちらも活用する際は一長一短です。
短期で集客したいのか、認知度をじわじわ上げたいのかによっても使用方法は様々でしょう。基本的にはSEOの施策を進めながら、一時的にリスティング広告で集客をカバーするようにするのが有効かも知れませんね。