ホームページの制作が決まったら、会社で何を重視するか決めていくことになります。
ここでは、ホームページを制作する上で重視したいポイントとして7つに分けて紹介します。
ホームページの方向性
ホームページを何となく制作した場合は「何が大事なのか」「何を伝えたいのか」曖昧にものになります。これでは失敗します。
ですから、目的が”集客”なのか”人材確保なのか”などを決定していきましょう。
主に挙げられるのは、以下の事例です。
・新規顧客集客のため
・認知度向上のため
・取引先への紹介のため
・信用度を上げたい
・ブランディングによる自社の確立
・ブログによる情報発信
・製品・技術・作品などの公開
ホームページの種類
次に目的にあった、集客方法を考えていきます。
・コーポレートサイト
・リクルートサイト
・ECサイト
・ブログ特化型サイト
・製品紹介サイト
・オウンドメディア(Webマガジン) などです。
>一般的な会社紹介であれば、コーポレートサイト
>新卒や中途採用向けのリクルートサイト
>ネットで商品を販売・決済・配達できるECサイト
このように、用途に分けて貴社のホームページがどの集客方法に属するかを考えてみましょう。目的を達成するために複数の制作方法が必要な場合は、納期や予算に合わせて検討してみてくださいね。
制作したいホームページの種類が決まれば、必要なページや効果的なデザインや便利な機能などが把握しやすくなります。
ペルソナの設定
制作方法が決まれば、ターゲット層を設定してみましょう。
ここでは、貴社の商品やサービスを利用してほしい「ペルソナ」を設定していきます。
ペルソナとは、言い換えればモデルケースのようなもの。具体的なユーザー像のことを差します。
例
年齢:29際
仕事:OL
趣味:買い物
ライフスタイル:インドア
家庭:一人暮らし
お菓子の新製品が好きで、よく新製品漁りをしている。
特に好きなお菓子はチョコレート。ビターチョコが好き。
買い物はネットショッピングが多く、割合としては洋服をよく買っている傾向にある。
など、出来るだけ具体的かつイメージしやすいモデルを設定します。
そうすると、貴社の製品が製菓メーカーだったり、アパレル販売店であれば、このユーザーに合った商品やサービスの提供が可能でしょう。
反対に、貴社が製造行で板金加工などをしている会社であれば、全く響かないことになります。つまり貴社のサービスや商品を「受け入れてくれそうなターゲット」に的を絞ることが重要となります。
ペルソナが決まったら、最終的に購買に至るまでの興味・関心度合を分類していきます。
まだよく知らない・・・「認知段階」
ちょっと知りたい・・・「興味・関心段階」
買おうか迷っている・・・「比較・検討段階」
お買い上げ・・・「購買段階」
という漢字です。これは”カスタマージャーニーマップ”といわれるもので、ペルソナの心理や状況を想定した適切なアプローチやコンテンツ検討に役立ちます。
必要となるページの設定、素材やデータ準備
制作側では「サイトマップ」と言われるホームページの目次となります。
【例】コーポレートサイトを制作する場合
「会社情報」「製品情報」「技術紹介」「事業案内」「問い合わせ」
【例】商品紹介サイトを制作する場合
「トップページ」「新商品の紹介(News」「商品情報」「お客様の声」「資料請求」
など。またページを制作する上で、どんな動きや機能があれば興味を惹けるのか合わせて考えていくと効果的です。
ページが決まったら、今度はページに必要な”素材”の準備に入っていきます。
ページで目次を作っただけでは、中身はまだ真っ白なキャンバスです。ですから、そこに色を付け加えるための素材が必要なのです。
素材とは、具体的に「写真」や「原稿=テキスト」など各ページに必要な情報を差します。
また、情報を裏付けるデータなどの資料があれば、合わせて準備してみましょう。
コーポレートサイトであれば、会社情報や製品の情報などが必要ですね。
事業案内に、業務フローなどを掲載したい場合は、仕事の手順をある程度明確にしておく必要があります。
商品サイトであれば、商品のスペックや製造方法など、商品にフォーカスした情報を発信する必要がありますね。
そうなると、商品の写真や製法動画などが効果的だったりする訳です。
デザインやレイアウト
デザインについて
制作側の話になってくるのですが、依頼者側も一緒に考えてみてほしいです。
想像してみて下さい。ユーザーはどんな媒体で見るでしょうか?また初めて貴社のホームページを訪れた際に見るポイントはどこでしょうか?
答えは様々ですが、
媒体としては、スマホやパソコンなどになります。
初めて見るポイントは、多くが「トップページ」になると思います。
トップページとは、即ち会社の顔になる部分で「どんな会社なのか」「どんな印象を持ってほしいのか」をアプローチするための最初の場面です。
ターゲットが女性であれば、やわらかい印象のある赤・ピンク・白などのカラーを用いたり
貴社のコーポレートイメージやコーポレートカラーが、青で誠実な印象をもってほしいということであれば、その色が基調となります。
デザインというのは、ホームページ全体の印象を、一目で魅せるものです。
ですから、コーポレートカラーや、ターゲットに持ってもらいたい印象が重要なポイントになるのです。
レイアウトとは
レイアウトとは、ホームページの導線のこと。つまり一番重要な配置を表します。
「このページは見てほしいから目立つところに」「問い合わせフォームはボタンにして飛べるように」など、ここでペルソナのカスタマージャ―二―マップが役立つのですね。
ターゲットの心理に沿って、何のページをどこに配置していけばいいのかを決定します。
トップページの多くは、その1ページにホームぺージの目次を散りばめることがほとんど。
なので、メインのイメージ画像や動画があって、その下に事業案内や商品紹介があって、会社案内や概要の分かるものが見られるように、配置されているケースが多いですね。
以上が決定したら、コンセプトはOKです。
ホームページ制作にかかる費用相場
自社で制作する場合は、費用が抑えられるのですが労力がかかります。
制作会社に委託する場合は、ある程度の費用がかかりますが、労力は抑えられます。
この2パターンのどちらかを決める場合は、前述のコンセプトに基づく判断がよいでしょう。
ホームページの制作方法・費用の相場
・自社で制作 0円
・フリーランス(個人)に依頼・・・~15万円/10P程度
・テンプレート(既成デザイン)を基に制作会社へ依頼・・・~30万円/10P程度
・オリジナルデザインをオーダーメイドで制作会社へ依頼・・・50~80万円/10P程度
・機能やコンテンツが充実したホームページを制作会社へ依頼・・・100万円~
・独自システムや決済機能などのホームページ実装を制作会社へ依頼・・・300万円~
※上記は、あくまで初期費用としてかかる費用相場として算出しています。
※実際にかかる費用は、制作会社や依頼内容によって異なりますのでご了承ください。
運用にかかる費用
ホームページを制作する場合には「サーバー利用料」と「ドメイン利用料」がかかります。
これは、個人であっても法人であっても、ホームページを作る上で例外はありません。
サーバーについて
サーバーとは、ホームページを管理するための家みたいなもの。
ホームページを見に来たユーザーに応じて、サーバー内でデータを瞬時に判断しユーザー側に提供しています。多くは、さくらサーバーやコアサーバーなど「レンタルサーバー」と呼ばれるサーバーを利用します。
サーバー会社によりますが、月額数百円~数千円単位のものが多いです。
ドメインについて
ドメインとは、https://clefgroup.comの「clefgroup.com」の部分を言います。
インターネット上の住所みたいなもので、末尾の「.com」や「.jp」などの種類によって費用が異なります。
お名前ドットコムやバリュードメインなど、年額1,000円程度のものがほとんどです。
まとめ
ホームページの制作には、様々な決定事項があります。
何を優先して決めるのか、誰のための内容にするのか、最終的に何を伝えたいのか目的や手段を明確にして、貴社に合ったホームぺージを制作していきましょう。